「っと…そうだ。ちょっとボク、さっきからトイレに行きたかったもので…すみませんがこの子見ててもらっていいですか?」


ええー!このタイミングで!チャンスじゃない!ここしかないでしょう!

こいつがトイレに行ってる間に…マスターには悪いがこのままピーコを外に連れ出して、そのまま泣きボクロの元に連れて行けば…


「ええ…行ってらっしゃいませ。急がずにゆっくりとひねり出してきて下さい」

「…あ…はぁ…いや、別にう〇こじゃないですからね?じゃあ、ちょっと頼みます」


バタン


ふっへっへ…さあ!ピーコ!行こうか!ご主人様の元へ!

オレはピーコを素早く抱き上げ…

ちょ…コラ!逃げんな!

ピーコは捕まえようとするオレから逃げるようにちょこまかと動き回る。

マズイ…こんなことで時間をくうワケには…早くしないと拓の野郎が戻ってくるってのに!


ガチャ


ドアが開く音に驚いたオレはトイレの方を見る。

いや、トイレは閉まったままだ。