太一と出会った16歳。
詩織と出会い、ハルが生まれた17歳。

そして、正式に詩織と夫婦になる18の秋。

俺は、1つ目の壁へとぶつかった。

『……は? ハルが?』

役所に婚姻届を出しにいくが、何やら小難しい説明を受け、動揺が隠せない。

『ですから認知されてませんので、この子供は戸籍上は他人となります』

「他人」の言葉に酷く傷付いたのは、自分の生い立ちと重なったからだろう。

俺は、誰の子供かわからない。
ずっと父親だと思ってきた男も、ただの他人やった。

ハルに、そんな思いさせたくないのに……

『先に認知していただければ、大丈夫ですよ』

『……え?』

大丈夫?
それって……

『自分の子供だと認める認知届を出した後で、婚姻届を提出していただければ、実子として認められますので』

難しい、難しいよ、説明が。
だけど、これでハルを実子に出来る。

俺の子供だと、誰からも認めてもらえる。

それだけで、もう他に説明なんか要らないくらい嬉しいんだ。

『でも清水さん。 親の同意がなければ、婚姻出来ませんが』

『は?』

『奥様は結構ですが、清水さんは未成年ですので』

何だ。
何だよ、それ!!

『事情がお有りでしたら、先に認知されて、成人されてから届けをされても良いですよ?』

マジ、有りえんわ。

どこまで人の人生の邪魔したら気ぃすむねん。

一生付き纏ってくるつもりかよ。

親でもないくせに……ッ