Hopeに来て1ヶ月が経とうとしていた。

『御指名ありがとうございます。 ハルです。』

週のほとんどをHopeで過ごし、着々と売り上げを伸ばしつつあった。

そして気付いた事がある…
太一は0時になると店から姿を消す。

『営業だよ、営業!』
『営業?』
『ホテル行ってイカせて終いってやつ。 まぁ、オーナーは最後までしないみたいだけどな。』

いつも俺といる太一からは想像もつかない裏の顔…

俺は正直、御免だね…
セフレとも少し違うやん…

そんなの餌貰って言う事きく飼い犬と同じだ。








『あははははッ ただの飼い犬かぁ!』

翌朝、店に戻ってきた太一は俺の意見を聞いて大笑いした。

『佳晴は正直だねー! ま、そこが気に入ってんだけど。』

気に入られてる気、しませんけど…

『でもね佳晴。 飼い犬にだって色々あんだよ?』
『言い訳?』
『いや、本当。 少なくとも俺はこのやり方を自分で選んでる。』

太一はニッと笑うと、複雑な気持ちの俺を見た。

俺だって、恋人でもない人を抱いた事がある。
そーゆうの嫌いじゃない。

だけど、何か納得出来ない。

『納得出来ませんって顔だね。』
『…別に…』
『じゃあ、佳晴のやり方で俺を追い抜いてみなよ。 そしたら俺も佳晴に従うから…』

その不敵な笑みは「抜かれない自信」からくるのだろうか…
その時はそう思った。

『佳晴が俺を抜いた時、Hopeは佳晴に回してもらう。』




大人と子供の違い…

俺は太一の背負う物の大きさも知らず、自分勝手な意見を押し付けていた。

それは…
今になって思う…