美咲?
なんで美咲?
首を傾げて、固まる俺。
眉間にはグッと寄った深いシワ。
そして
なにより真剣な未央の顔。
「ジーナさんとか美咲さんの方が魅力的だもんねっ。あたしなんか胸もちっちゃいし?
どーせ魅力ないですよ!」
「はあ!?」
「日本に行っちゃうなら、こんな事しないでよ。思わせぶりな事しないでっ!」
「……」
……。
…………。
呆気にとられて力を失った俺の腕の中からスルリと抜け出した未央は、背を向けてその顔を覆ってしまった。
「…………」
再び訪れた静寂。
嗚咽交じりの未央の声。
思考回路を切断された固まる俺。
…………ちょ、待て?
ヒクヒクと痙攣する頬を抑えながら、背を向けてる未央の肩に触れた。
「あのな、未央……」
「やだっ! 聞きたくないよ」
「…………」
ハシンと振り払われた俺の手は、行き場をなくして固まる。
……ふーん。
そうきたわけね?
「……んじゃ好きにすれば」
「……」
イライラする気持ちを抑えようと後ろ髪をクシャリとすく。
大袈裟に溜息をつきながら、一回気持ちを整理したくて未央に背を向けた、その時だった。



