「カナメっ」
イスに身を預けていた俺の頬にいきなり冷たい感触。
驚いて一気に現実に引き戻される。
ジロリと見上げると、両手におかわりのジュースを手にしたジーナが立っていた。
「……あにすんだよ」
思い切り不機嫌な声。
さっきまで、ジーナも未央たちと一緒になってBMを楽しんでいた。
なんとなくその輪に入る事もできず、俺はぼんやりとその光景を眺めていたんだ。
どーせ、暇そうな俺の様子でも見に来てすぐにあんたもあっちに行くんだろ。
そんな気遣いは、いらないんだよね。
面倒くさそうに視線をそらした俺を見て、ジーナはクスリと小さく笑うと「ハイ」と目の前にカップを差し出した。
「……?」
黙ってそれを受け取ると、ジーナはストンと俺の隣に腰を落とす。
「……」
「……」
俺とジーナは暫く黙って座っていたが、先に口を開いたのはジーナのほうだった。



