小さな店内に所狭しと置いてあるたくさんのキャンディは、パステルカラーの包み紙もプラスされて。
まるで本物の宝石のように輝いている。
――綺麗
確かにそう見れば、そう見える。
まったく店の前から動かない未央は、また別の見方をしてるのかもしれない。
「ねぇ、リンダにお土産買ってこうよ? いいでしょ?」
「どうぞ」
頷いた俺を見て、未央は楽しそうにキャンディを選び出した。
そんなに楽しいのか?
……つか、子供みてぇ。
「こんな姿もたまにはいいな」なんて思わず頬が緩んでる自分に気づいて、口元を手で覆う。
ズボンのポケットに手を突っ込んで、未央の背中を眺めなていた俺は、誰かがそこに近づいて来た事に気づいた。
俺も見上げてしまいそうなくらいの長身な男。
白いTシャツになんだか無駄に穴の開いたジーンズ。
大きなサングラスに、顎には不精髭。
若い……のか?
黒くて少しだけ長い髪は、緩くパーマがかかっている。
いかにも、ハーレー命なオーラがかもし出ていた。
「……」
その男は、歩きながら手に持った半紙を食入るように見つめている。
キャンディを真剣に物色している未央は、その人物に気づくわけもなく。
……あ、おい そのままだと……



