膝の上で硬く握られている手をそっと掴む。
その瞬間、未央の小さな体はビクリと震えた。
付き合って、二年近く経とうとしてる。
それでもこの反応……
純粋なのか……
はたまた、ただ俺が怖いのか……
未央がそんなだから、いつまでたっても俺の緊張も解けない。
風がふわりと未央の長い髪を揺らす。
甘いシトラスの香りが俺の鼻先をくすぐった。
シャンプーの香りだ。
俺はそれに誘われるように、その髪に顔を埋めた。
キュッと腕に力を入れれば、未央は震える手で俺を抱き締める。
このお互いを『確かめる』感が、俺にはなんとも言えない。
「…………」
「…………」
やわらかな髪を掻き分け、その首元に口付けをする。
音を立てて。
そして、丁寧に。
「……ッ」
俺の腕を握る手が、ビクンと震える。
こうして未央の反応を“確認”して俺は安心してるのかも。
なんて、ふと思う。
「あーコイツは、俺の事好きなんだな」って。
そう思うと、俺の体は熱を帯びる。
もっともっとその反応を見たくなる。
困ったもんだな、俺も。
それで相手の気持ちを確かめるなんて。
不安……なのか?



