続♥苺キャンディ

「あー面白かった。 おはよ、もうご飯出来てるよ?」

「……俺、アイツを部屋に入れるなって言ったよな?」



俺はジロリと未央を睨んで、まだ違和感がある首筋を手でさする。



……ったく。

みんな、猫がかわいいって言って、誰一人反対する人なんかいなかった。

だから昨日からこの猫は、俺のように居候の身だ。



「えー? だってあたしがドア開けた瞬間を狙って入っちゃったんだもん」



未央はそう言って、白いカーテンを開けた。
窓を開けると、勢いよく風が室内に滑り込んできた。

その風はまだ寝癖のついた俺の髪を揺らし、未央のスカートもついでにふわりと揺らした。



…………。



「―未央」

「え? なに?」


ぼんやりと窓の外を眺めている未央に声をかける。
俺の声に我に返った感じで、視線をこちらに向けた。


ちょいちょいと人差指で「こっちへ来い」とジェスチャーすると、少しだけその瞳を泳がせた未央は遠慮がちに俺の元へ歩み寄った。



大きめのダブルベッド。


ここは未央のベッドでもあり、俺のベッドでもある。


未央の両親は俺が、このベッドに寝ることを許してくれている。



なぜかって?



それは、俺が信頼されてる幼馴染だって事。
ま、常識の範囲内で。 その先は知らないぜ?

俺だって健全な男子なんだから。




ちょこんと腰を下ろした未央。

俺の顔を横目で見ては、視線が合うと頬を赤らめてすぐ逸らす。



付き合い始めの恋人同士かよ……。