「やっぱ寝起きは、そそる」
「…………」
未央の腕を掴んで頭の上に持っていくと、俺は肘をつく。
ほら、息がかかりそうな距離まで来たら、お前はいつも固まるじゃん。
こうなったら俺のペース。
大きな瞳の中に俺を映してる。
緊張してんの?
目に涙溜めてるし。
……つーか、慣れろ。
「…………」
「……」
見つめあったままの俺達。
掴んだ腕から、重なった体から。
伝わる鼓動。
大きく、ちょっとずつその速さをますリズム。
これは未央のもの?
それとも……
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…