そして、俺は見つけた。
高校の入学式。
春風が吹き荒れ、春の嵐なんてテレビで盛んに言っていた。
満開のピンクの花を付けている木々は、唸りを上げてその欠片を空に巻き上げていた。
その桜吹雪の中に佇む人影。
―――すぐにわかった。
あの時の子だって……
学校で見かける未央を目で追う反面。
何度すれ違っても、時々売店で並んだ時も。
いつまでも俺の存在に気づかない事に苛立ちすら感じてた。
それは別に未央のせいじゃない。
“あの時”の俺の言葉がいけなかったんだから……。
半ば諦めてた。
あんな事言ったんだ。
きっといまでも覚えていて、俺の事なんか嫌いになってるだろうって。
だからあえて話しかけるのはやめようって。
だけど、未央が親父さんの仕事の都合で俺の家に居候に来てからと言うもの……
俺は、俺らしくない。



