そして……
「未央――……
卒業したら、俺と結婚して」
え?
止まりました。
涙なんか止まっちゃいました。
今……なんて?
ポカーンと口を開けたままのあたしを見て、「ぶはッ」って吹き出した要は。
小首を傾げると、顔をくしゃくしゃにして笑った。
「俺をこんなに夢中にさせた責任、一生かけてとってもらうから。
覚悟してろよ?」
ポンッと頭を撫でられて。
思わず目をつぶったあたしだけど……。
なんか今、すごい事言われなかった?
「……」
「んじゃ、帰るか」
「…………」
「未央? 行かねえの?」
―――ハッ!
フリーズしてた。



