「な……なんで……」
見えるのは。
キラキラ輝く、シルバーリング。
キスされた指に、いつの間にか指輪がはめられていた。
呆気にとられたまま。
その指輪を見つめる。
見覚えのある、苺のモチーフ。
……これって……これって……。
「要ッ! これ、あたしが海でなくした……あの指輪だよね?」
信じられなくて、思わず要の腕をガシッと掴む。
慌てふためいてるあたしをよそに、要はいつもの余裕たっぷりの顔で。
「んー……簡単に言えば、新しく作ったの」
「え?」
「同じだろ? デザインは」
「う……うん。 まるで同じ……」
「作ったんだ。 1日で仕上げるの、苦労したんだぜ?」
「……」
うそ……。
だから……要ずっと家にもいなかったの?
これを、作ってたから?
……これを……。
止まってくれていた涙が、いつの間にかまた溢れ出して。
「うッ……うぅ……」
「未央…………」
要はそっとあたしの手をとった。



