続♥苺キャンディ



ドキン

ドキン

ドキン



要に見つめられるだけで、こんなに反応してしまう
あたしの体。



どうしよう……。



唇を噛み締めて、要を見据えた。


そんなあたしの気持ちに気づいたのか、要は口の端をクイッと持ち上げて悪戯な笑みを見せた。



「……え」



それは、小さな子供が何か面白いことを見つけた時のような、そんなキラキラ輝いた顔。


あたしの大好きな、要の笑顔だ……。



泣きそう……。

そんな顔、別れ際に見せるなんて……。




要は、搭乗口についていた両手を大きく広げて。


そして、ゆっくりと息を吸い込んだ。









「――未央!
  
    俺と一緒に来いッ!」







空港にいる全員に届きそうな、大きな声。
両手を広げた要は、なぜか楽しそうで、満足そうにニヤリと笑った。





「……あれ、要くん?」


その声に飛行機から戻ってきたママは、要の姿を見つけて目を見開いた。



「え、ちょ……未央ッ!?」


「ママッ! ごめんなさいッ。 あたし行けない!」


「何言ってるの! 戻りなさい!」



走り出したあたしに、ママが慌てて手を伸ばす。
だけど、ケンゾーさんがママの肩をそっと止めてくれて。

困ったように、あたしの背中を見つめるママの顔が振り返りざま見えた気がした。








ママ、言う事聞かなくてごめんなさい。


でも、あたしは。

やっぱり要といたい。


だから…………。