人通りがまばらになった歩道を、二つの足音と車輪の音がカラカラと鳴る。 「……」 静かになった後ろを振り返る。 少し後ろを歩く未央は、まだ唇を突き出してなにかブツブツ言ってる。 ……まだ怒ってるし。 俺が悪かったの? はぁー……さっぱりわかんね。 眉間にシワを寄せて「うーーん」と俺は宙を仰ぐ。 こんなの。 俺らしくない…… ちょっと前の俺は、簡単に女の子と付き合ってきた。 軽いノリ。 その場の勢い。 そんなの珍しい事じゃなかった。 でも。 俺にはずっと心の片隅に居て離れない子がいた。