「えーーーっと。 ごめん、最初から説明して?」
目眩が起こりそうになって、あたしは自分の額に手を当てた。
「あれ、なにも聞いてない?」
「聞いてるわけないよ。 今帰って来たんだもん」
「おかしいなぁ」
うーんと首を捻って見せたママ。
おかしいのはママの方だよ!
どうしていつも、大事な事を黙ってようとするかなッ!
――ガチャ
その時、玄関の扉が開いて要のおばさんが現れた。
「あら、未央ちゃんおかえり。 こんなことで立ち話? ほら中入って。 美味しいケーキあるのよ」
おばさんはそう言って、両手に抱えた荷物をあたし達に見せた。
おばさんも特に驚いた様子ないし……。
「…………」
あたしの知らないとこで、何かが起こってるんだ。



