ザバアアンッ 「――未央ッ…、未央ッ、しっかりしろ」 「………か、な………?」 重たい瞼を持ち上げる。 なぜか目の前には ずぶ濡れの要がいて。 必死な顔して あたしの頬をペチペチと叩く。 腰に回された腕。 強い力で支えられてる。 そんなにしたら、痛いよ……。 「ごめんなさい……」 幻でいいの。 「え?」 「あたし……とし……ちゃっ……よ」 「落としたって、なにを?」 謝らせて。 「だいじな……ゆびわ……」