「ちょっと 待てって」
「わッ」
俺はその細い腕を掴んで、強引に自分の胸の中へ押し込んだ。
しっかりとこの腕の中に捕まえておけるように。
「ごめんって言ってんのに」
「……別に、怒ってないもん」
抱き締めた腕に力を込めて、そしてその顔を覗き込む。
いじけたような瞳。 尖った唇。
真っ赤な頬。
だから、そんな顔するなよ。
振り回されてるのは俺の方なんじゃないか?
少しだけ顔を傾け
その唇にそっとキスを落とす。
そして。
角度を変えて深く重なる。
最後にチュっと軽くついばむようにキスをして、俺は腕の力を解いた。



