「最低ッ!」なんて叫びながら出口に向かって歩いて行く未央。 あーー……やばい。 「未央」 「……」 「おーい、 怒ってんの?」 「……」 「未央ちゃーん」 その姿がかわいくて、つい意地悪を言いたくなる。 すっかり暗くなったパーク内の小さな街灯が、オレンジの淡い光を灯し始めた。 未央の影が二重に伸びてユラユラ揺れる。 まるで陽炎のように。 おかしな錯覚になる。 このまま、暗闇の中に吸い込まれて行ってしまいそうな。 …………。