どこ?
どこだっけ……。
たしかこっちだったはず。
うわーん。
あたしってどうしてこうなの?
なんであんなに大事にしてたものを失くしちゃうの?
あたしは四つんばいになると、草を掻き分けて探した。
だけど、手に触るのはどれも石ころばっかりで……。
「…………」
……ない。
その場に座り込んだまま、立ち上がる事も出来ない。
足に力が入らないの。
ねっとりと纏わり付く空気が、ジワリと汗を誘う。
だけど滴り落ちる汗を拭う事も出来ずに、あたしは焦点の合わない目で前を眺めていた。
頭に中のスクリーンに浮かぶのは。
色の少ない世界に、注ぎ込まれる七色の光。
夜空に浮かぶ、儚い花。
それは、大好きな人の顔もカラフルに色を変えて。
とても幻想的なんだ。
「……」
要が、あたしに指輪をプレゼントしてくれた時。
世界は輝いていた。
その、指輪を……。
あたしは……。
もう、ダメかもしれない。
指輪を失くしちゃうなんて。
まるで要の気持ちまで、手放してしまったような……。
心に穴が開いてしまったみたいだ。
ガサガサッ
え?



