「要がね? 明日、どっか行こうって言ってくれたんだ」
「えーッそうなんだ。 どこ行くの?」
「まだ決めてないんだけどさ。 あたし嬉しくて」
「海とか言ってきたらいいじゃんッ。 泊まりで」
「泊まりっ!?」
「なに驚いてるのよ。 あんたら今だって同じ屋根の下で寝泊りしてんじゃん」
カアアっと頬が火照るのを感じて、あたしは両手でそれを抑えた。
そんなあたしを見て、早苗が楽しそうに笑う。
でも、いいな。
泊まりで要と海か……。
海で泳いで、美味しいご飯食べて。
温泉入って、それから……。
きゃあああッ。
勝手に膨らんでく妄想……。
でもそれは強制的に払いのけられた。
「なにアホ面してんだよ」
……は?
ハッとしてその声のしたほうへ視線を送る。



