帰る頃には、すでに太陽は西に傾いていて。
オレンジに染まる空が、明日もいいお天気になるんだって事を教えてくれていた。
「楽しかったね~」
「でも超疲れた……」
なんて口々に言いながら、あたし達はまたバスに揺られていた。
「わー、あたしめちゃ日に焼けたし! 日焼け止め塗ってたのに~。 あ! なんで結衣はそんな白いワケッ!?」
「えー、あたしはもうちょっと焼きたいよぉ。 全然黒くならないからマナがうらやましいもん」
「……あのね、それ嫌味?」
自分の腕と隣に座る結衣の腕を見比べながら「ショックー」なんて騒いでいる。
元々黒かったような……。
って事は言わないでおこう。
その時、鞄の中でケータイが震えた。
あまり聞かない着信音に首を捻りながら、鞄の中をゴソゴソと探る。
「電話?」
「んーん、 だぶんメール」
あたしを覗き込んだ早苗にそう返して、ようやく指先にケータイが触れた。
ディスプレイを見ると、やっぱり知らない番号。
誰?
「……」
メールボックスを開いて内容を確認したあたしは、思わずケータイを落っことしそうになってしまった。
……え。
そんなあたしに気づいた早苗が「どうしたの?」って不思議そうに首を傾げた。
「…………美咲さんから」



