仕方ない。
この妙な雰囲気に流されてやるよ。
だから、俺の気持ち。
わかれよ?
「……あ……あの」
「しぃー。 静かに」
未央の耳元に唇を寄せて、そう囁く。
その髪に触れ、指ですくう。
手にしても、そのままスルスルと滑る髪。
少しでも気を許したら、逃げていきそうだ。
なんて思いながら、俺はいつものように髪にキス。
真っ赤になって固まってる未央の顔を覗き込み。
目が合うと、さらに耳まで赤く染めた。
ほんと、飽きない。
そして俺は髪に口付けたまま、極上に甘ったるい声で囁いた。
「未央。 キスしていい?」
「え、え……えぇ!?」
俺の言葉に、その小さな体はビクンと震えた。
……。
それって拒否?
なんか、怯えられたみたいで軽くショックなんだけど。
片眉を軽くしかめ、俺は未央の様子を伺う。
瞬きを何度も繰り返す未央は、明らかに挙動不審。
と、言うよりテンパッてる。



