「あはは。 未央ちゃんはかわいいな」
「へッ!?」
予想外のケンゾーさんの反応に、ガバって感じで顔を上げたあたし。
そんなあたしを眺めながら、ケンゾーさんは楽しそうに笑うと上を向いてタバコの煙をフーっと吐き出した。
……なッ!
か、かわいいって……なに?
からかってるの?
カアアアと火照る頬を隠すように、あたしはスプーンを持ってる手の甲で口元を押さえた。
「――24だよ」
「え?」
「俺の歳が聞きたかったんでしょ? 今年のクリスマスで25」
「そ、そうなんですか……」
「あ。 前から思ってたんだけど敬語とかやめて? なんか距離置かれてる感になってやなんだ。 特にキミからは、ね?」
「え? あ、あの……」
パチンと片目をつぶって見せたケンゾーさん。
良く意味がわからないけど……なんだかその笑顔が、あたしを捕らえて離さなくて。
また性懲りもなく頬が火照ってしまった。
「――空いたお皿、お下げします」
え?
ハッとして顔を上げると、そこには見てはいけないような要の顔……。
あたしとケンゾーさんの間を裂くように、手を伸ばしてお皿を下げる要。
ジロリと目を細めて、ケンゾーさんを睨んでいた要はそのままあたしに視線を移した。
――ビクン
「隙、見せんな」
「……へ?」
スキ?
スキって……
キョトンと首を傾げたあたし。
そんなあたし達を見て、ケンゾーさんは「――ぷっ」って吹き出すし。
要は「くそっ」って舌打ちしてそのまま行っちゃうし……。
どう言うコト~~!!?



