湖に視線を戻すと、太陽はいつの間にか対岸の向こう側に半分隠れてしまっていた。
蜃気楼のように、重なって見える太陽をじっと見つめる。
ミシガン湖からの風は、体から汗を拭い去っていく。
そして髪を揺らし、シャツの中へ滑り込む。
不思議な感覚になる。
周りには、まだたくさんの人がいる。
だけど、今、ここには俺と未央しかいないみたいだ。
『永遠』
そんな言葉を使うなら、今なのかもしれない。
俺たちはただ、太陽が沈むのを眺めていた。
そして。
太陽はとうとう、その姿を俺たちの前から消した。
「…………」
「…………」
両足をプラプラと投げ出している未央は、まだかすかに色を残している空を見つけている。
湖から吹き抜けてくる風で、長い髪が揺れ、時々顔にかかるのを手で払いのける。
その横顔が、なぜか胸を締め付けた。



