なんかすっごい疲れた……。
あたしは1人部屋に入ると、そのままベッドにダイブした。
「……」
目を閉じると、浮かぶのは。
『運命』と言って微笑んだケンゾーさんの顔。
そっとおでこに触れてみる。
なんだったんだろ……。
アメリカに住んでると、みんなあんな感じになるのかな?
なんてゆーか、スキンシップが大胆ってゆーか。
挨拶代わりにキスしちゃうって言うし。
……。
そうだよね!
そうに決まってるよ!
そう思うと、急に心が軽くなった気がして、あたしはゴロンと体を反転させて天井を見上げた。
見慣れた、懐かしい天井。
この家で、色んなことがあったな……。
楽しいことも、哀しいことも、嬉しいことも、全部。
そんな事に想いを巡らせているうちに、あたしの意識は次第に薄れていった。
―――…………。
――……。
「ん……」
寝ちゃったんだ……。
目を開けると、窓から青白い光が差し込んでいて。
まるで光の道が出来てるみたいに、部屋の中を明るく照らしていた。
外からは、小さな虫たちの声。
静かな、静かな世界。
ぼんやりとその声に耳を傾けていると、ギシッとベッドが軋む音であたしは顔を上げた。
「……あ」



