「……要、待って……」
潤んだ瞳で俺を見上げる未央。
「ダーメ」
そう言ってにやり。
「わッ!」
未央を抱きかかえて、俺は階段を駆け上がる。
俺の部屋にそのまま未央を連れ込むと、ゆっくりとベッドに下ろした。
俺を見上げるその目は、熱っぽい。
そんなに見つめられたら、溶けちゃいそうだ。
なんとなくイジワルを言いたくて、俺はわざと目を細めて未央をマジマジと眺めた。
「……お前、ちょっと太った?」
「なッ……!し、失礼だな! 太っても痩せてもないですッ」
本気で怒って、顔を背けた未央を愛おしいと感じてしまう。
あー……やばい。
「……ッはは。 ごめん、冗談だよ。すっげぇかわいい」
「……もう、要はずるいよ」
にゃははと笑う俺を、さも恨めしそうにジトーっと睨みながら、頬を染めるその姿は完璧ツボ。
限界を知らない、体の火照りを確かめたくて、俺はそのやわらかな頬に触れた。
そっと目を閉じる未央。
しばらくその顔を眺めてから、俺は体を重ねた。
――…甘い。
――……甘い、夜。
まるで、チョコレートのようだった。
――――…………
―――……



