俺は自転車から降りて、そんな未央の顔を覗き込む。
「別に1人で見てもいいんじゃない?」
「えっ?」
大きな目をさらに大きくして、未央は俺を見上げる。
明らかにショックを受けたって顔で。
「どこで見ても一緒だって。 永遠なんて」
「……?」
わかる?
俺の言いたい事。
にやりと笑う俺を、きょとんと見つめる未央。
そして、一瞬ハッとしたかと思うと、夕焼けのオレンジよりも顔を赤くした。
「だ、で、でも……一緒にっ……見たかったんだもん!」
「ハイハイ」
焦る未央を置いて、満足な俺は先に公園の中に入る。
「あッ!ちょ……ちょっと…待ってよ」
パタパタと小さな足音が聞こえる。
そんな未央を見て、俺は楽しんでる。
俺の言動や行動ひとつで未だに新鮮な反応をする未央。
そんな俺は、やっぱ意地悪だな。