ちょうどその時、様子を見に来た未央がカーテンから顔を覗かせた。
大きな目をさらに見開いた未央。
「……え?」
信じられないと、口をパクパクと動かしてまるで水槽の中の金魚みたいだ。
「……な、なんで……結衣、マナ?……それに拓真くんも」
「きゃああ☆ 未央~~ッ久しぶりーー!」
立ち上がった俺に目もくれず、未央は友人達を見つめて呆気にとられてる。
ワアワア言いながら未央を取り囲んだ友達達。
「おかえり~」
「……みんな……うん……ただいまあ」
背の低い未央はそんな彼女達の腕の中にスッポリ収まって、真っ赤な頬をさらに赤く染めてる。
「……」
その様子を少し眺めてから、俺はまたその場にトスンと腰を落として、メニュー表を手にした。
すっかり盛り上がってる女子達の会話をなんとなく聞きながら、俺はメニューを開く。
―――……変わってないな。
前と同じことに、なんとなくホッとして俺はメニューをパタンと閉じた。
「――要」
「……?」
俺を呼ぶ声がして、顔を上げるといつの間にか隣に座っていたジンさん。
ジンさんは、いつになく真剣な顔で俺を覗き込んでいた。



