「あ、ジンさん。 子供産まれたんでしょ?」
「え、あれ?知ってたのか?」
俺の質問に、ジンさんはその切れ長の瞳を見開いた。
「うん。 おめでとう」
「お、おお。 ありがとう……ってなんだー、びっくりさせるつもりで秘密にしてたのにな」
「え……すんません」
あきらかにがっくりと肩を落としたジンさんに、思わず謝ってしまった。
「なんだー、それも要にはお見通しか……」なんてブツブツ言ってるジンさんを横目に美咲をチラリと見た。
そんな俺達の様子を見てたのか、美咲とはすぐに視線が絡まった。
「……」
スッと目を細めた俺を見て、美咲は慌ててパチンと両手を顔の前で合わせた。
「ね、ね。 未央ちゃんは? 一緒なんでしょ?」
「未央ちゃーん」なんて言ってキョロキョロしてる美咲の向こう側から、緩くウェーブのかかった髪をふわりと揺らした女の子が、俺を覗き込んだ。
「そうだよー、未央は?」
俺は彼女に視線を落として、首を捻った。
……目の前の子に見覚えはない。
その子は、なぜかジイッと俺を見る。
……なに? なんだよ?
思わず片眉がピクリと持ち上がる。
「……わあ。 相田君はじめて間近でみたかもー! 噂通りかっこいいんだねッ。てゆか、女の子みたーい」
「あ?」
……女の子だと?



