俺と未央の間に漂ってた妙な雰囲気。
それを揺るがす程の、大きな声。
それは店の奥から聞こえてきた。
「呼んでるね」
「んー」
面倒くせぇな……。
俺はクシャリと髪をすくうと、レジに置いてあった伝票を持って声のしたテーブルへ向かった。
そこは、店のいちばん隅。
広いから、合コンとか忘年会とかで使われたりする部屋だった。
だから普段は滅多に使わない。
……ま、俺がいる時の話だけど。
「お待たせしました」
そう言って、伝票に落としていた視線を上げたのと同時。
――パンッ パパンッ!
突然耳をつんざくような、クラッカーの音。
そして、笑い声。
「合格ー!」
「さすが相田~!」
「変わってねえなー」
「わははは」
…………は?



