ハッとして目をあけると、あたしに背けるようにして要はその顔を手で覆っていた。
「……」
「……」
心なしか、その肩が揺れているような……?
な、なに?
吐き気?
気分悪くなっちゃった、とか?
どうしよ……。
焦ったあたしは、上体を起こして要の顔を覗き込んだ。
「要? 大丈夫?」
もしかして、飛行機に乗ってた時の乗り物酔い、まだ続いてたのかな?
だからずっと不機嫌だったの?
それは、調子悪かったから?
もしそうなら……あたし。
すっごく要に失礼だった?
遠慮がちに、その肩にそっと手を乗せた。
「ごめんね? 要……あたし……」
「…………っはは」
…………は?
耐えらんないというように、要はとうとう吹き出すと、お腹を抱えて笑い出した。
そう、爆笑。
「あははは。 も、無理……」
無理?
引いた?
やっぱり、引いたの?
……がーん。
ポカンと開いた口が塞がらず、目じりに涙を溜めて笑い転げる要を眺めた。
今すぐ要の前から消えちゃいたい……。



