要はあたしの反応を楽しんでるみたいに、わざと意地悪く耳たぶに甘噛みをした。
―ゾワワワワ
それだけなのに、体の奥の方に電流が走ったみたいに痺れてしまう。
「んっ……ヤダ……たた、タイム!」
思わず叫んだあたしに、要は少し体を離すと、首を傾げてグッと目を細めた。
「さっきからなに。そーいうプレー? 俺を焦らしてんの?」
「ええ? ぷ、ぷれえ?」
だって……。
「だって……ここ、要の家だし。
リビングだし……。まだ昼間だし。帰ってきたばっかだし。それに……」
―――……はずかしい。
そう言いかけて、さらに頬が火照る。
って、あたし何子供みたいな事言ってんの。
あたしは要の視線から逃れるように顔を背けると、キュッと目を閉じた。
いつまでたっても慣れない。
恥ずかしくて、死んじゃいそうになる。
こんなんじゃ、いつか要に愛想つかされそう。
つまんない女の子って、絶対思われちゃうよ……。
うわーんッ。
勝手に色んな想像をさせる思考回路。
鼻の奥がツンと痛い。
瞼も熱い。
「…………」
「…………」
その時、突然体が軽くなった。
……え?



