「ねえ、要……」
真意を聞きたくて。
チラリと要を見上げた。
でも……。
「ん?」
「……。 あの……えと」
小首を傾げたその姿に、聞きたかった言葉達はゴクンと喉の奥へと引っ込んでしまった。
ど、どうしよう……。
目も合わせらんない。
ドクン
ドクン
ドクン
何も言えなくなってしまったあたしの髪を、クスリと小さく笑った要の華奢で長い指が絡めとる。
「なんだよ?」
「……っ」
それだけで、ビクリと体が震える。
まるで、髪の1本1本に神経が通ってるみたい。
恥ずかしいくらい優しく触れていたその手が髪を掻き分けて、あたしの肩を抱くように回る。
そして。
首筋、耳たぶ、頬に触れていく。
「……っ……か、要……あの」
思わず零れた言葉も、震えていて。
自分のその声に、また体が熱くなる。
キス……されてるみたいだ。
心臓が物凄い速さで加速していく。
こんなの、ずるい。
熱くて……。
そこから、あたし溶けちゃいそう……。



