続♥苺キャンディ



唇を尖らせて、俺をジロリと見上げる未央。
俺は眉間にシワをよせ、頬杖を付いた。

朝飯のトーストをかじりながら、未央はその瞳を輝かせる。






『太陽が沈む瞬間を二人で見ると永遠の愛が約束されるんだって!』

『……』

『リンカーンのヨットハーバーで!』

『……』




グラスに入ったミルクを口に運びながら、俺はチラリと未央を見る。


頬をほんのり赤らめて、何興奮してんだよ……。

どーせ、家政婦のリンダの情報だろ?




『……永遠の愛……ね』




キッチンで食器を洗うリンダへ視線を移すと、苦笑いをした彼女と目が合う。



やっぱね。

冗談半分で言ったのを、真に受けられて困ってますって顔だ。



はぁー……。
だからどんだけ単純なの、お前。




イスの背もたれに身を投げ出して、未央を眺める。