――1週間よろしくね――?
……って、なに?
キョトンと首を傾げたあたしに、おばさんは少し急いでる様子で冷蔵庫の中身やらなにやらを確認してる。
「あんた達も帰ってくるって連絡が急なのよー。 お父さんも今出張でいないし、あたしは今日から1週間お友達と韓国旅行の予定が入っちゃってたし」
「え……おばさん、そ……それって……」
「ごめんねー、未央ちゃん。せっかく帰ってきてくれたのに……。 要、未央ちゃんのこと頼んだわよ」
「……た……」
頼んだわよって……。
ちょ……
ちょっと、待って……?
おばさんはあたしに話す隙を与えずに、動き回ってる。
あ、頭が回らないんだけど……。
「冷蔵庫にあるものなんでも食べてね? あ、それから残ったケーキは、食べちゃっていいからね?」
助けを求めるように、要に視線を送る。
その張本人は特に驚きもせずに、グラスの麦茶をゴクリと飲んでいた。
「あらいやだ。もうこんな時間。 それじゃ、行ってくるからね。戸締り、よろしくね」
「…………え、あのっ……ま、待って……」
「行ってきまーす」
おばさんを引きとめようと手を伸ばしたのと同時に、パタンと閉まるドア。
「…………」
嵐が去った後のように、シンと静まり返る室内。
呆然と立ちすくむあたしと、相変らずいつも通りの要。
うそ……。
……。
…………え?
えええええええッ!?



