「おぉ」
なんて要も普通に応えてるし。
「あれ? なんかお前背ぇ伸びた?」
「まあ、少し」
旬は要の手から少し荷物を抜き取ると、2人並んでさっさと出口に向かって歩き出した。
えええ?
なんか意外な展開。
だって、旬と要って……喋ってるとこ見たことない……ような。
あたしだけ?
なんてキョトンとしてると、早苗があたしの背中を押して歩くように促した。
「早苗……あの2人って」
「――? ……ああ。なんかジンさん繋がりで未央と相田がアメリカ行ってからもちょくちょくメールで交流してたみたいだよ」
真っ黒で艶のある早苗の髪は、1年前にここで別れた時より短くカットされていた。
でも、相変らずフワフワしてて。
パーマがゆるくかかってるみたいだ。
歩くたびに揺れる早苗の髪を眺めながら、あたしはその話を半分上の空で聞いた。
「へえ……ジンさんと旬が……」
知らなかったな……。
要よりも少しだけ背の高い旬は、しっかりセットされた短い髪を時々いじりながら楽しそうに話していた。
「時々、ジンさんに頼み込まれて旬もあのカフェでバイトしてたんだよ」
「ええ? そうなんだあー……」
へ~え。 旬がバイト……。
似合うだろうな、ウェイター姿の旬……。
旬が……。
ん、待って?
なんか今、違和感が……。
「あれ?」
「んー、なに?」



