つーかさ。
俺はジーナとはなにもないけど。
未央はケンゾーに言い寄られてたじゃん。
……俺がヤキモチとかありえねー。
けど、そう思いながら実は独占欲がかなり強いって思い始めてる。
それに気づいたのは、まだ俺達が付き合う前で。
日本にいた時。
未央が旬に連れて走って行く姿を見たのがキッカケ。
沸々とわいてくる黒い感情。
はあ……今日の俺もあの時も同じじゃん。
成長してねーな……。
思い出したら、急に冷静になった。
なんだか気まずくなって、俺は首元に手を置いてチラリと未央を見る。
その未央はずっと俺を見てたようで、すぐに視線が絡まった。
「……」
「……じゃ、なんで美咲さんは電話してきたの?」
ジトッと目を細めた未央。
うわ……なにその目。
首元に置いていた手で、そのまま後ろ髪をすくった。
「……ジンさんとこに……子供が産まれたんだって」
「え、ジンさんって……」
ベッドから立ち上がった俺に続いて、未央も慌ててついて来る。
ジンさんとは、俺が日本にいる間バイトしてたカフェのオーナーで。
なかなか子供に恵まれなかったらしい。
結婚して3年で、待望の子供。
美咲からは、見に来れないかって電話だった。
「ええッ!そうなの?」
「うん」
「……それを伝える電話、だったの?」
「そうだけど……」



