キャンプでご飯を作って班の子みんなで食べた。
もちろん
班の中に藤間はいる。
でもぅちはまだ
スキになっていなかった。
ぅちが藤間を意識するようになったのは食器を片付けてる時からだった。
「もうすぐ全部片付くから
2人は先生にチェックを
頼んできて?」
一応班の班長だから班長らしいコトを言ってみた。
けど、もうすぐ先生が来るというのに最後の皿に手が届かない。
そんな時、右の小指に何かあたった。
小指をみると大きな手があたっていた。
上を向くと、藤間がいた。
「はい。」
皿をとってくれた、ただそれだけなのにすごく嬉しかった。
こんなこと藤間は
憶えていないだろう。
でもぅちは忘れない。