芽生える思い




「真由は俺のこと嫌いか?」


なによ…そんなこと、
しみじみ聞いてこないで。




わかってるくせに…。


「真由、あたしの気持ちも預けたんだからね!」

後ろで小さくつぶやく。



この一言がどんなに私を支えたか…。

ありがとぉ、優。


それと、本当ごめんね。



「…嫌い…じゃない。」


思わず声が小さくなる。




「んぁー?聞こえねぇーよ。真由ちゃん♪」


うわっ!明らかにおちょくってる!

むかつくっ!…でも、
そこがいとおしい。



「…嫌い!!」


「「えっ!」」


優と栄太の目が見開いて、
すごい驚いた表情をしていた。


それがすごく面白くって、
私はおなかを抱えて笑った。



「あはははは!何、2人の顔!すっごいおもしろ~!!!」




その時、私の視野が一気に暗くなった。


何かと思ったら…
私は栄太の腕の中にすっぽり納まっていた。


「好き。大好き。本当に、お前じゃなきゃ無理。」



「え…」

「俺じゃだめ…?」



「…だめなわけないじゃん…」


「じゃー付き合ってくれる?」

「もちろんっ!」



「やったぁああ!」

栄太はいきなり私から離れ、
両手をグーにし、高く突き上げた。



「わ~いいな♪いいな♪」

「優、ありがとな♪お前が背中押してくれたおかげだよ。それと、俺を好きになってくれて、ありがとう。お前には、もっと、俺以上に好きなやつが出来るよ。がんばってな。俺らが全力で応援すっからさ!」


「うん。ありがとう。真由、幸せにしてもらいなよ!」



「うんっ!優、本当にありがとう!」

私は優に抱きつく。



「くっ苦しいよ、真由。」


「わー!ずっりぃ!俺もかてろ!」



そう言って栄太は私と優が抱き合ってる上から抱きついてきた。


男の人って何でこんなに腕が大きいのかな?


私たち2人が簡単に入ってしまうほど、大きい。