芽生える思い





“バタンッ”

いきなり重たい音が屋上に響いた。



ドアの方を振り返ると…

そこには優の姿。


「…優、、」


「真由!!」



優は私の元に笑顔で走ってきた。


「さっきはごめんね、そしてありがと。」

「うぅん、あたしが悪いんだもん、私こそありがと。」



「ちょっと待てーい!俺の存在忘れてねぇーか?」


「「ん?誰?」」

初めて意見が揃った。



「あははっ!」

私たちは顔を見合わせて笑った。



「どーなってんだよー…?」


「真由?正直な気持ち言いなよ?」

「…え?」



「あっ!そーだ!俺、まだ返事もらってねぇ!」


「えっ!?もしかして栄太くん、気持ち伝えたのー?」



「…ちょっと…2人して何よっ!」

「ほらほらっ!」


優は私の背中を押して栄太の前に立たせる。



「さぁ、素直な気持ち、伝えな?」


背後から小声で優は背中を押してくれた。