イヴが休憩に入り、時間の概念がない部屋でオレはただ待っていた。




正直同じ人間と喋れただけで嬉しかった。




オレは人と接するのが嫌いなほうで、昔からペットを飼うことが多かった。




つまりペットを話し相手にするのだ。




自分の話を何の反論もせずただ聞いてくれる。




しかし、時には喋ってくれたらいいのにと思うこともあった。




そんな動物好きも、ある事故がきっかけで全く動物に興味をもつことができなくなってしまった。




もちろん人間に対しても同じ。




だからいつもそっけない態度をとってしまうのだ。




自分の心は愛を求めているのに、過去のトラウマがそれを表に出すことを許さなかった。