夕日に落ちる星

ひなみちゃんに抱きつかれて

十二分に癒された私は、

残り少なくなってきた

お弁当を一気に胃へ詰め込み、

鞄に入っていた封筒を手に

立ち上がった。


「ひなみちゃん、私ちょっと職員室に行ってくるね」

「ほー、職員室にー?」


お腹がいっぱいになって安心したのか

お昼寝の時間と言わんばかりに

丸い瞳がほとんど

半目状態になっている。


「この前先生に配られたやつを提出しにね」

「あれね~」

「そうそうあれよ」

「気を付け……て……すぅすぅ……」

「あらら」


もちもちの頬を

木目の机にぺとりとつけて

すやすやと眠りに落ちてしまった。

誘拐されないかな。

ひなみちゃんの頭を撫でながら

クラスメイトに

鍛え上げられた

この鋭い視線を促してみた。

怪しいのは……

その時ふと、

鋭い視線を背中に感じた。


「なにやつっ!」


そこには

振り返るとそこには

完全に不審者顔の

山城みあの姿があった。

私だった。

一番誘拐しそうなのは私だから

まぁ大丈夫だよねー。

しかもここ学校だし。


「よし、ちゃっちゃと済ませよう」