「決まったぁ!!」 愛莉亜の声が響き、ギャラリーの歓声もあとを追ってくる。 「勝者、健・愛莉亜ペア!」 審判の声が響いたと同時に愛莉亜が駆け寄ってくる。 「やったね、健! 勝っちゃっ……っ…!」 愛莉亜は足の痛みにバランスを崩して俺の胸に、ぼすっと倒れこんできた。 俺はしっかりと受けとめた。 そして。