「愛莉亜大丈夫か?」 だが、俺はボールを打ち返すとき、愛莉亜がバランスを崩していたのに気付いていた。 「全然大丈夫!! ほら!」 と言って、愛莉亜は歩いてみせたけど、 「…っ!」 一瞬顔が歪んだ。 「捻っただろ? 無理するな。」 「平気。 あと一回決めればいいんでしょ? がんばろ?」 こういったら愛莉亜は諦めないな。 しょうがない。 「絶対無理なプレーはするなよ。」 「…! うん!わかってるって!」 俺が承諾したのがわかって、愛莉亜は笑顔で返してきた。