それからのあたしといったら 本当に最低だった 家にいても 落ち着かない。 どこにいても 落ち着かない。 辛かった。 生きているのが辛かった。 もし 次また家で殴られたら 死んでやろうと思った。 案の定 殴られた。 ひとり部屋で カッターを握りしめ 手首にあてた。 少しずつ 血が流れていた。 恐くなかった。 ただ血をみていると 涙が溢れた。 だれか だれか あたしを受け止めて。 心がひろの名前を 何度も呼ぶ。 あたしって弱虫。