その日―…


午後から体育があって更衣室に向かっていた。


「ダルい…」


「マラソンらしいよ…」


「帰りたいー…」


「あの…!!!!!」


美結とやる気なくぼやくあたしを呼び止める声が聞こえた。


「…?」


振り向くと知らない男子生徒がこっちを睨むように見ている。


何コイツ…誰?


「えーと…何かな?」


作り笑顔で一応、答える。

美結も眉をしかめて怪訝そうに見ていた。