声が聞こえた方に振り向くと悠斗さんがこちらに歩いて来ていた。
「どーしたんだよ…こんな時間に出かけるのか?」
「出か…けるワケ…ないでしょ…心配…して…」
「心配?何で?」
…何でってノー天気な顔してぬけぬけとコイツは…
「家に帰ったらいないんだもん!心配…するでしょ…」
―ダメだ…泣きそう
震える声で怒りをあらわにするあたしに頭をうなだれてため息をついた。
「今日は出かけるってお前にちゃんと言ったけど?」
―…え?
「そんな事聞いてない!!!」
「だろうね?…何が気にいらねぇのか、ろくに口も利いてくれなかったしね?今日の事も話した時、聞いてんのか聞いてないのか曖昧だったもんなー…」
たっぷりの嫌味を含めるような言い方をした。

