ただ黙々と歩くあたしを追いかけて来た美結が息切れさせながら呼び止める。 「歩花…ちょ…待ってよ…」 「…ごめん」 ベンチに座ると肩で息をしながら美結も隣に座った。 「どしたの…?」 「…分かんない」 「分かんない…って…気になるじゃん。言ってみてよ?」 分かんないの…― ホントに…― 二人を見てるのが辛くて、あの場所に居られなくて… 「知ってる人がいたの?!」 「知ってるも何も…ピアノ弾いてたのが、あたしの同居人だよ…」 大きくポカンと口を開ける間抜けな顔の美結…