リクエストか… じゃあ、せっかくだし… 「ハッピーバースディの歌を歌いながら」 「歌うのかよ……了解」 渋々、承諾すると長い指が鍵盤をテンポよく弾き心地のいいリズムに胸が躍る。 「〜ハッピーバースディ トゥ ユー♪」 彼の歌声も優しくて楽しそうに口ずさむ。 「ハッピーバースディ ディア歩花〜♪ハッピーバースデ…おい…どした?」 「…?」 弾いていた指を止めて心配そうに聞いて来る。 「…え…あれ?」 知らない内に涙が溢れ頬を伝っていた。