長い時間、使われていないママの部屋のドアを開けると真ん中にピアノがあった。 「おぉー…さすがだな…」 嬉しそうに近づくと埃を被ったピアノを撫でた。 「音は狂ってねぇのかな?」 「さぁ…長い時間弾いてないからねー…ダメかもよ」 蓋を開けてポーンと指で押す。 「ちょっと…狂ってるけどお前に聞かせるには平気だよ。で…リクエストは?」 ピアノの前に座るコイツに不覚にも胸が弾んでしまった。